ECサイトをコピーした楽天ショップやYahoo!ショッピングは重複コンテンツとなる

ECサイト用のCMSとして有名な「EC-CUBE(ECキューブ)」でネットショッピングを展開している企業は多いのですが、今回はそのECキューブ(勿論他のショップ系CMSも含む)で作成したショップを、内容はそのままに楽天ショップやYahoo!ショッピングに掲載したら重複コンテンツにならないのか?という件に関して「結論」が出ていましたので、紹介したいと思います。

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同じ商品を複数サイトで掲載することは重複コンテンツとなる

自社運用としてCMSを利用してショップサイトを作成した場合、やはり集客力等を考えて楽天やYahoo!にもショップを出したいと思うのは自然な流れなのですが、昔から言われていたことに、「複製して出店したサイトがコピーサイトとみなされないか?」というものがありました。

この答えに関して、Googleの中の人、マット・カッツ氏が明確に答えを出してくれました。この件に関しても、海外SEO情報ブログの鈴木氏のブログにてその内容が掲載されています。

>>ECサイトで自社サイトと楽天ショップの重複コンテンツを防ぐ方法

答えは明確で、至ってシンプルなもの。元のサイト(自社ECサイト)の内容をコピーして楽天やYahoo!に掲載した内容は「重複コンテンツとなる」でした。

ECサイトを運営していて、自社サイトのほかに楽天やアマゾンでも出店し、同じコンテンツを公開したら重複コンテンツになるか?

重複コンテンツになる。ペナルティではないが、どれかは検索結果に出なくなるだろう。rel=”canonical”で優先するサイトを指定することができる。

今回の記事の見出しでも、結論を先に載せてみましたが、この結論に関しては薄々は感じてはいたが、出店しないことが機会損失となる可能性も捨てきれないということで、見てみぬフリをしてショップを展開していたという企業も多かったのではないでしょうか。

同じ会社が展開しているショップサイトなら、当然紹介する商品も全て同じものとなります。しかし、重複コンテンツを嫌い、紹介する商品の説明文をそれぞれのショップサイトでユニークなものにするとか、商品説明ページを画像にする等、なんらかの対処を行なっているショップオーナーも少なくありません。

これまでにも、私も複数のショップサイトを運営しているオーナーや代表、担当者の方に、「コピーサイトにならないのか?」といった質問を受ける機会は多かったのですが、その際は「なるかもしれないが全てはGoogle(Yahoo)のサジ加減」といった、なんとも中途半端な返答を返していました。

しかし、今回の返答を受けて、より明確に「重複コンテンツとなる」と言い切れるようになったと感じています。

Google側が重複コンテンツになる、と名言している以上、重複コンテンツとならないための対策を打つ必要があります。そして、先ほどの明確な「Googleのルール」に則って、対策のためにかかる予算を計上してもらいやすくなったのでは無いかと考えているわけです(対策するにしたってタダじゃ出来ませんからね汗)。

ただし、合わせて言及されているのが「ペナルティではないが」という一文です。メインのショップサイトを複製したとしても、rel=”canonical”で優先サイトを決定しておけば、メインのサイトに関しては順位は下落しない、ということだと思いますが、それでも他の楽天やYahoo!に関しては、検索結果に出なくなるだろうとの答えも掲載されています。

複数商品を掲載することによる重複コンテンツの回避策はあるのか?

この件に関しては、海外SEO情報ブログの鈴木氏が、「ベストではない」としながらも、いくつかの対策を提示してくれました。

  • すべてのサイトにそれぞれユニークなコンテンツを作る
  • 1つのサイト以外を画像ページにする
  • レビューを集める
  • rel=”canonical”タグを使う
  • 放っておく

私が今までとっていた方法として最も多かったのは、5つ目の「放っておく」でした・・・(!)。その次に1番目のユニークなコンテンツを作るとする方法ですが、これには予算が掛かりすぎるため、クライアントの会社の規模によっては予算がまったく足りないという場合も少なくありません。

現実的には、重複コンテンツ問題を「放置」しつつ、それぞれのショップで集まったレビュー記事を掲載したり、部分的に画像にするといった方法でその場を凌いでいたのですが、目に見えるようなアクセスの下落というものは、私が管理していたショップサイトでは見受けられませんでした。

・・・それよりも、不景気による売上げの減少が結構目に見えていたので、そちらのほうが私としてはインパクトが強かったですね。

可能であればショップサイトの担当者を分けるのも手

私が取っていた方法で、これもベストな方法では無いのですが、可能であればショップサイトの担当を分けてもらうという方法をとっていました。例えば、メインのショップサイトはAさんが担当し、楽天ショップはBさんが、Yahoo!ショッピングはCさんが担当するというものです。

掲載する商品の説明に関しても、それぞれの担当の言葉で書いてもらいます。こうすることで、それぞれのコンテンツの文章が、説明している内容は同じだとしても、微妙にニュアンスが違ってくるのです。

ニュアンスや文章の使い方が違うだけで、重複コンテンツとみなされなくなるのかは分かりませんが、少なくともユーザーから見ても、「言いたいことは同じでも文章の内容は全然違うな」と見てもらえます。

AさんよりもCさんの方がより丁寧に説明しているとか、BさんよりもAさんの方が文章量は少ないが、的確に商品の説明をしている・・・といった違いが自然と出てきます。

ただし、この手法は担当者を複数置けるような、規模の比較的大きな運営元でないと実現できません。どうしても担当者を一人しか置けない・・・という場合であれば、これは担当者としっかりと打ち合わせを行なった上で、それぞれのショップサイト全てでユニークな文章を書いてもらうしかありません。

めんどくさいな・・と感じる担当者の方も多かったと思いますが、それでもしっかりと対応してくれたショップサイトは、少なくとも検索結果から消えるということはありませんでした。

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